出典:気象庁ホームページ (https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/monthly_s3.php?prec_no=44&block_no=47662)
「図・東京 日平均気温の月平均値」(気象庁ホームページより)
外出する機会も増える一方、人の密度が高い場所を訪れることによる様々なリスクも出てきます。そのリスクを軽減するために、ご自身やご家族の身体を内側から強く保つことが大事なのではないでしょうか。
・カロリーを制限しましょう。
・野菜をしっかり食べましょう。
・栄養バランスがよい食事をとりましょう。
さて、よく目にする言葉ですが、本当にそれだけが健康な体づくりにつながるのでしょうか。
まず考えていただきたいのは、
「自分の身体は今どんな状態なのか」
をしっかり把握することだと考えます。健康診断や人間ドックが該当します。名前のついた症状、病名が判明することもあるでしょう。
次に、どういった栄養が不足しているかを想定しましょう。専門的な知識が必要なので、かかりつけのお医者さんと話す機会があれば、遠慮せずにどういった栄養素を補えば良いか、聞きましょう。きっと丁寧に答えてくださいます。
例えば、鉄分。フェリチン値検査は鉄分不足のチェックに役立ちます。
実際にあった話ですが、フェリチン値が基本的な検査項目に入っていないケースで、お医者様から
「なんでそんなこと知りたいの?」
などと怪訝な態度を取られたという経験をお持ちの方も・・・それでも構わず検査してもらいましょう。お金を支払って自身の体の状態(情報)を得るのは、自分自身です。自分の身体のことですから、どういった栄養が不足しているか知る権利があります。取り合ってもらえなかったり、あまりに不快に感じるようでしたら、別の専門家(医院など)で検査してもらいましょう。
不足している(または不足していると思われる)栄養素がわかったら、今度はそれを補いましょう。
さて、ここが重要です。以下の点に疑問がわきます。
① 急に食生活を変えられる?
② 本当にその量で必要量に達している?
③ 大量に摂取できる?
④ 好き嫌いなく摂取できる?
まず一つ目「急に食生活を変えられる?」ですが、不足しているということは、今まで日常で積極的に継続して摂取していなかった可能性が高いということです。
今まで継続して摂取していなかった栄養素を含む料理を、急に生活スタイルを変えて摂取できるのでしょうか。
日常料理なんてしてこなかった、という方は、急に料理するようになるのでしょうか。
二つ目「本当にその量で必要量に達している?」については、補う量が一般的に示されている基準値に達すればよいか、という点が気になります。
「バランスよく食事をとりましょう」と謳っているサイトは多いです。当サイトでも紹介したことがあります。
ただし、あきらかに不足している栄養がある場合でも、それでよいのでしょうか。
性別や年齢によってそれぞれの基準値が数値で示されておりますが、体型や身体の状態はどうでしょう。
身体の大きい人、小さい人が、同じ基準値でよいでしょうか。女性であれば月周期で体調が違うにもかかわらず、同じ基準値でよいでしょうか。
さらに根本的に言えば、基準値はあくまで平均値ですから、多すぎる人もいれば少なすぎる人もいるのではないでしょうか。バランスよくとはなんぞや、と。
決して基準値を否定しているわけではないです。統計を重ねたこのデータはとても重要です。ただ、あくまで統計によって成り立っている平均的な数値なので、人それぞれの必要量は異なるのではないか、ということです。基準値をクリアしていても、身体に起きている症状から考えると不足しているということも考えられますね。
三つ目「大量に摂取できる?」、四つ目「好き嫌いなく摂取できる?」は、そのままの意味ですね。食べられる量の違いや、苦手な味の種類は人それぞれあります。
以上四点をふまえて、栄養素の補充にサプリメントを上手に取り入れることをご紹介したいわけです。
サプリメントは、
「特定の栄養に特化している」
ということが鍵になります。足りない栄養が何かをある程度絞り込んで補うことができるのです。
様々な成分が配合されているものも便利ですし、特定の栄養素に特化したサプリメントは、何かしらの症状に悩んで、その原因が特定の栄養素だとわかっているのであれば、そこに対して集中的に補うことができるのです。
また、新たにレシピをみながら料理をする手間も省けます。
ただ、一部ではサプリメントの摂取効果に懐疑的な意見があります。
その一つとして、「サプリメントは効果がない」と多く言われていることです。全てではないですが、「〇〇〇(商品名や成分)は▲▲▲に効く」といった、不確かな情報による広告が少なくないことが原因ではないでしょうか。こういった謳い文句の広告を、エビデンスのある情報を用いて否定する文献があります。おっしゃる通りだと思います。
ところが、特定の商品のみならず全てのサプリメントに対して「効果がない」とも受け止めることができるような文章が多々見受けられるのも事実です。
もう一つとしては、「サプリメントの過剰摂取が問題」ということが多く謳われております。しかし、すべての成分が身体に悪影響といったイメージを持つような文献も少なくないです。
たとえば「ビタミンサプリの過剰摂取がもたらす■■■」といったタイトルの文献です。ビタミンといってもさまざまな種類がありますが、何を指しているのでしょうか?文献の内容をしっかり読めば、どのビタミンがそれにあたるか分かる場合もありますが、ビタミン全般についてサプリはよくないといった印象を受けませんか?
それと、今一度思い返してください。人それぞれ不足している栄養とその量は異なるのです。
過剰かどうかは、別の人からみた主観である可能性がありませんか。
統計は統計です。ご自身、もしくは周りの大切な人の健康のためにも、前述したとおり、まずはご自身がどういった症状で、何が不足しているかを把握することが大切ではないでしょうか。
また、摂取する量が多いのか、少ないのかについては、定期的に専門家・専門医のもと検査して明らかにすると良いでしょう。
通院しているなどで、普段から薬を常用している方は、特定の成分を過剰に摂取することになる場合があります。繰り返しになりますが、ご自身の体がどういった状態で、何を摂取していて、何が不足しているか、どのくらいの用量をとるかなどしっかり把握することが基本です。なんとなくサプリメントを摂ってみる、は厳禁です。
サプリメントの摂取を継続していく際も、健康状態を定期的に調べ、サプリメントを減らす、もしくは摂取しないという選択も必要です。健康を害しては本末転倒です。
なお摂取する際は、それぞれの使用上の注意をよくお確かめの上、用法を守り正しくお使いください。
ここまで不足している栄養についてサプリメントをご紹介いたしましたが、
・時間に余裕がるから料理に挑戦したい
・やっぱりサプリメントはなんとなく効果が信じられない
・過剰摂取などのリスクがあるのではないかと不安
といった方は、不足している栄養素を含んだ食物を摂取するとよいでしょう。サプリメントの摂取を押し付けるわけではございません。
ただ、どうしても大量には摂取できない、味が苦手といった場合は栄養補助食品に頼るのもいいかもしれない、選択の一つとして加えるのもいいかもしれない、ということをお伝えしたいのです。
当投稿では、特定の症状についての解消法といった内容は含んでおりませんが、すでに何かしらの症状でおなやみの方や、ご家族の健康を守るためにかかりつけのお医者様にご相談される際のきっかけやお役に立てれば幸いです。