「浅層フロントライン」は、頭の裏側から体の前面を通り、足の前面・つま先へつながるラインです。
起立時には1本のラインとして機能していますが、体を曲げた時には骨盤を境にして「頭から骨盤」「骨盤からつま先」の2本のラインに分かれます。
「浅層フロントライン」と対側にあり、姿勢の維持に非常に重要な役割を担っているのが「浅層バックライン」です。
このラインは眉毛上隆起から頭頂を通り、背中を下ります。
腰、臀部、大腿部、ふくらはぎ、踵を回り、爪先と連続していきます。
膝をピンと伸ばした状態のときには、額から背中を通って爪先まで一本のラインとして働いています。
つまりは『抗重力筋』が集まっているLINEです。
頸部の凝りや腰痛は、このライン上の筋肉に起こっています。
1つの筋肉が硬くこわばるとそのライン上の筋肉もこわばります。
頸部や腰の筋肉は、腓腹筋や足底(足裏)の張りの影響を十分に受ける位置に存在しています。
つまりは慢性的な首こりや腰の張りを感じている方は、腓腹筋(ふくらはぎ)、アキレス腱や足裏をしっかりとほぐしてくださいませ。
「ラテラルライン」
ラテラルラインは体の両サイドを通り、左右耳の後ろの出っ張り(乳様突起)から、脇腹、臀部、大腿部外側、外踝(くるぶし)の下をまわって足裏へとつながっています。
ラテラルラインの主な役割は、体のバランスをとり、左右の動き(ふらつき)を抑制することで、人間特有の屈曲と伸展(上体の折り曲げ)を行えることです。お尻の外側の凝りはこれが原因です。
「スパイラルライン」
スパイラルラインは、3つの走行です。
頸部の後部から対側肩甲骨を経由し、腹(体幹)に対して、螺旋状になり、反対側の骨盤の前面と繋がります。
骨盤の前から大腿部外側、膝、スネの前を通って内踝(くるぶし)に行きます。
もう1本は、頸部の後部から背骨に沿って直下、骨盤内側、大腿部後部、膝の外側を通って、外くるぶしへとつながっています。
このスパイラルラインも姿勢を保つ上で非常に重要です。
3走行による二重螺旋構造により、すべての平面において「背骨の長さとバランスの維持」を調整します。
運動性が何らかの原因、例えば筋膜や神経的原因により固定され動かなくなってしまった場合、この運動性の部分には充血し局所的に構造的な歪みが起こる可能性があります。
そしてその局所トラブルは繋がっているライン上の離れた部分に負担が掛かることがあります。
逆に、過度な動きは筋・筋膜に負担が掛かってしまいます。
身体の歪み、トリガーポイントの持続的な緊張、肥厚した筋膜、筋の運動性・感覚の異常により使われなくなった部位、身体の安定性と運動性の問題を身体が代償しようとした結果です。
『顎関節症は身体のバランスを崩し、身体のアンバランスは顎関節症を引き起こします』
歯科医師は顎関節だけ診るだけではなく、身体も診るべきです。
マウスピース療法、筋膜のリリース、ボツリヌストキシン療法の三位一体で治療すると良いと思います。
その筋膜リリースに最適なのが中、高周波の機器です。
レディーメリーは非常に軽く、持ち運びにも便利です。コードもありませんので、様々な動きにも楽です。
さらにはエレクトロポレーション機能もあり、美顔器としても使用できます。(イオン導入と異なり、大きい分子であるヒアルロン酸も肌に導入できます)